テーマ:劇を語る

扇田昭彦さんの思い出

22日夜、扇田昭彦さんが亡くなった。 扇田さんに初めてお会いたしたのは、まだ学生だった頃の1969年夏だった。 状況劇場が日本列島南下興業を行った時、記者として同行されていたのだ。 写真は高円寺で扇田さんの出版パーティを行った時のものである。 この時わたしがスピーチで「南下興業の時に状況劇場に拉致されたのは 私と十…

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月蝕歌劇団「英雄伝説 馬賊・矢吹丈」を観た

12月7日、 月蝕歌劇団「英雄伝説 馬賊・矢吹丈」を観た。 場所は、中野区上高田にある 新宿梁山泊アトリエ「芝居砦・満天星」である。 作品は 高取英が大阪市立大学の学生だった時分に書いた第二作で、 漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈は 四角いリングのコーナーで試合後死んだことになっているが、 それは真っ赤…

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チョン・ウォルソン(田月仙)プロデュース公演を観た

10月25日、 HAKUJU HALL(白寿ホール・渋谷)で行われた チョン・ウォルソン(田月仙)プロデュース公演 「日韓露歌曲集/オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』より」を観た。 チョン・ウォルソン(田月仙)さん。撮影・菊地健志さん。  (「パンフレット」より) 出演 チョン・ウォルソン(田月仙) ソ…

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文化座「旅立つ家族」を観た

10月12日、 池袋の東京芸術劇場で文化座の「旅立つ家族」を観た。 書いたのは金義卿という韓国の作家。 演出は新宿梁山泊の金守珍。 物語は、韓国の画家・李仲燮(イ・ジョンソプ)を描いたもの。 李仲燮については下記に簡単に紹介しておく。 作品は、上手に李仲燮の妻(山本方子)が現れ、 いまは亡き夫李仲燮のことを…

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東京ノーヴイ・レパートリーシアター公演「古事記」を観た

7月13日、両国のシアターXで 東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「古事記」を観る。 演出はむろんレオニード・アニシモフさん。 上演台本は東京ノーヴイ・レパートリーシアターとなっているが、 パンフレットから推察するに、鎌田東二さんの「超訳古事記」をもとに レオニード・アニシモフさんが構成されたようである。 内容…

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月蝕歌劇団「邪宗門」を見ました

月蝕歌劇団の「邪宗門」を観に行った。 場所は南阿佐ヶ谷の「ひつじ座」。 阿佐ヶ谷も久しぶりなので車で行った。 並木路の中杉通りを車で走って見たかったのだ。 私が入団したころ状況劇場は阿佐ヶ谷にあった。 トラックの後ろに乗り、この街を出て、赤テントへ向かい、 そしてまたトラックの後ろに乗り、この街へ…

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佐野史郎の舞台「安部公房の冒険」を観に行って

8月29日午後。 佐野(史郎)ちゃんが、舞台をやる! と言ってきたので、お、そうか! と皆で観に行った。 何をやるんだ、とメールを覗いたら 「安部公房の冒険」という芝居なのだそうだ。 演出は荒戸源次郎とある。 荒戸さんにも久しぶりに会えそうだなあ。 しかし安部公房かあ。参ったなあ。と悩んでいたら、 真希(…

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東京ノーヴイ・レパートリー・シアターの「白痴」を観たので徒然に

ドスエフスキーは、 私が若いころ偏愛した作家のひとりである。 そのせいかいまでも 事件・犯罪を下敷きに作品を書こうとすると、 きまって私の前にラスコーリニコフがフラリと現れる(笑)。 ああ、こいつがいる限り、 絶対下手なものは書けないよなあ、 書いちゃいけないよなあと襟をただされてしまうのである。 …

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流山児事務所の「義賊☆鼠小僧次郎吉」を観た

5月22日、金曜日、 流山児事務所の「義賊☆鼠小僧次郎吉」を観てきた。 100分ほどの舞台。 椅子のせいで尻がめちゃ痛かったよ(笑)。 ほんと歳だね。 終わってから…、谷宗和(左)、イワヲ(右)。 上田和弘(左端)が死にそうな顔で入ってきて、 甲津拓平(左から2番目)と、おやじの流山児祥(右端)…

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「黒い雨だな」と流山児は言った____「新・漂流家族」を終えて

6月26日、 夜の公演を流山児祥が見に来てくれた。 終わったあと、ロビーで会うと、開口一番、 「黒い雨だな」と言った。 私も即座に「ああ…」と返した。 トップシーン、 イエスの方舟の会員たちが雨の中、傘をさして漂流する。 そしてラストシーンも…。 ただし、 81年の初演、83年の紀伊国屋ホールでの再演のとき…

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伊集院もと子の才気溢れた舞台

7月3日、 伊集院もと子の主宰する「CO。MO。NO」の舞台、 「さいあい」を観てきた。 作・演出は伊集院もと子。 場所は、神楽坂の「シアターイワト」。 彼女の作品は2度目…。 全体的には、 伊集院もと子の才気が溢れている舞台で、 俳優たちも含めて、 今年大学を卒業したものたちの舞台とは思えないほど、 …

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流山児祥と北村想の二人芝居が語る「劇」

流山児祥と北村想の二人芝居 「夢謡話浮世根問」を観てきた。 元機動隊員で、 現ヒットマンの初老の男(流山児祥)が、 薄汚い倉庫に事務所をかまえている 初老の弁護士(北村想)を訪れ、次の仕事を受け取る。 ただそれだけの話なのだが、 その間、ヒットマンの生きてきた半生が 昭和の歌謡とともに語られていく…。 …

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追悼 つかこうへいさん

7月12日、 つかこうへいさんの訃報を聞いた。 亡くなったのは7月10日。 千葉県鴨川市の病院だという。 知らなかったのだが、 今年のはじめころ、肺がんであることを告白し、 療養中だったらしい。 つかさんとは同世代で、 ずっと同時代を過ごしてきたにもかかわらず、 なぜかまるで縁がなかった。 も…

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「アキバ、飛べ。」によせて  北原慶昭

山崎さんへの手紙。 「アキバ、飛べ」によせて 北原慶昭 山崎さん、 ぼくはいま昼下がりのプールにいて、 休憩あけの、まだ誰も入っていない水面に 足の先をつけたところです。 沈めていった膝のあたりから小さな波紋がゆるやかに広がります。 この小さな波紋は胸までつかり、 やがて頭を沈めるころにはより大…

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いまここに在ること 「僕と僕」演出ノート(3)

この20数年、健常に見えるものが 舞台に立つとなぜ「あっちの世界」へ 行きっぱなしになってしまうようになったのか。 ひとつだけひそかに疑っていることがある。 私たち日本人の間で 「正常」と「異常」との境界がひじょうに曖昧になったからではないか、 「正常」…

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生と死のはざま 「僕と僕」演出ノート(2)

心の病いで苦しむものの方が舞台ではなぜ正常になるのか。 理由はたぶんひとつ、 まさに自分の心身の調子が悪いからだ。 自分の体調が悪い…、そのため つねに自分の心身を意識しながら演技せざるをえない、 自分の問題を抱えながら演技せざるをえない、 そういう状態にあ…

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動物とヒトとの違い 「僕と僕」演出ノート(1)

酒鬼薔薇事件が起きたときから書きたいと思った。 ようやく書いた。気づいたら10年経っていたが、 私のなかではいまも鮮やかに生きている事件である。 物語の軸は早くに決まっていた。 少年Aが弟たちと飼っていた「カメ」と「阪神大震災」だ。 震災は「サティアン」と…

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いま歌舞伎が面白い_「狐狸狐狸ばなし」

2003/12/31記(山崎哲&新転位・21の「連載エッセイ」からの引越し記事です) 12月初旬、友人に 歌舞伎座のチケットをもらったので観に行った。 何年ぶりだろう? 旧転位のころ、 式町ちゃこが歌舞伎座でバイトをしていたので あのころはたまに観てたのだけれど。 いやあ、「夜の部」の「狐狸狐狸ばなし」が …

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演劇の源流_「糸女郎」と「また、あした。」

2002/07/01記(山崎哲&新転位・21の「連載エッセイ」からの引越し記事です) 花園神社で唐組の「糸女郎」を観た。 6月23日、楽日のことだ。 舞台がはねたあと、震えが止まらなかった。 しばらく外をうろついたあと、トイレへ行くと 唐さんにばったり出くわした。 「すごかった、唐さん……」と言うと、あとはも…

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演劇表現への問い_東京乾電池「夏の夜の夢」

2002/03/18記(山崎哲&新転位・21の「連載エッセイ」からの引越し記事です) 今年のはじめ 下北沢のスズナリで 東京乾電池の「夏の夜の夢」を観た。 乾電池の本公演は3年半ぶりだが 柄本明と乾電池の 健在ぶりを窺わせるに十分な舞台だった。 柄本の狙いは間違いなく 「学芸会」をやることだった。 …

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